能面「翁 白式尉」

能面制作

「翁 白式尉」完成しました。
「翁 白式尉」は、天下泰平、国土安穏、五穀豊穣を願う日本古来から伝わる神様です。

聖徳太子が自らも作ったと言われており、各地の神社に神物として奉納されています。
第10作目の記念と、天下泰平を願って制作してみました。

翁は何種類かの形式があり、日光型、弥勒型、春日型など それぞれ作者の名で呼ばれている。
制作した白式尉は、三日月型の目の特徴から日光型に近いと思います。

頬のふくらみ、厚い眉、深いしわ、等の豊かな表情と目を細めた永遠の微笑み...感じていただけましたら幸甚です。

制作途中の木彫です。

綺麗に彫刻できたと思います。

肌色は、上塗り胡粉に金黄土(微量)、肌色、るい青を混入して深みのある白色にしています。
少し薄暗い所で観ると光って見えるから不思議です。