小牛尉(こうしじょう)は、「高砂」、「屋島」などに使用される品格の高い尉面(爺さん面)です。
小生は、「屋島」に成年武者(白平太)とセットで使用されることを想定して制作しました。
今回は、化粧(頭髪の整髪)で手間取ったものの、彫りが快調で気持ちよく彫れました。
解説
- 荒削り完了です。細部の彫刻に取りかかります。
- 目型を入れました。
- 目・口・シワを整えました。
- 面裏を整えて、ポワーステインで着色(黒)しました。
オイルステイン処理。面表に,オイルステインが滲んでます。意識して滲ませてます。
紐穴など,擦れあとに風合いを出すためです。 - 下塗り胡粉,上塗り胡粉 を塗布して化粧下地を作りました。
今回は,面の彫りが快調だったので,胡粉仕上げも楽でした。
植毛用の穴もあけてます。 - 歯の着色と描髭を太めに入れました。 順調です。!!
- 古色(私家はヤシャブ)をぼかし網で重ね塗りして肌色を出しました。
植毛しました。!?
大変な状態です。顎髭はいいのですが,頭髪は逆立ちしてます。 - 整髪は,ヘアーアイロンを多用してトライしましたが なかなか難しい。
- 元結で数か所仮止めするなど,試行錯誤して何とか整えました。
- 恥ずかしくない髪型になったと思います。
(日数をかけて,癖が出るのを待ちました。) - 小牛尉 完成です。
- 面裏 銘を入れて,節目の年なので年月を入れてみました。